CO2排出量の精緻な算出など想定
GPSを活用した位置情報解析などを手掛ける東京大学発のベンチャーLocationMind(ロケーションマインド)は8月4日、複数の物流事業者と共同で、信号認証技術を活用した位置認証プラットフォームを駆使し、物流事業者向けサービスの開発を目指す実証実験を行うと発表した。
測位信号の真正性を検証可能な信号認証サービスに対応した受信機と、収集データを一元管理・分析する位置認証プラットフォームを開発することを目指す。
受信機をトラックに搭載・導入することで実際の商用走行ルートにおける高信頼性の位置情報データをリアルタイムに収集し、そのデータを基にCO2排出量の精緻な算出、稼働日報の自動生成、荷室・貨物情報とのデータ統合による物流効率化を目指したサービス開発の実証実験を行う。
プラットフォームでトラックの走行ログや荷室情報、物流事業者の配送計画などのデータを統合し、配送単位や荷主単位でCO2排出量を自動算出できる仕組みの構築を図る。CO2削減と業務効率向上を同時に実現し、運送事業者と荷主企業の双方が物流業務を持続できるよう後押しする。
信号認証対応受信機
(藤原秀行)※いずれもLocationMind提供