延べ床面積3万平方メートル計画、21年1月完成見込む
物流施設の開発・運用を手掛ける新興デベロッパーのロジランド(東京)はこのほど、埼玉県加須市で新たな物流施設「LOGILAND加須BASE」の開発を決めたことを明らかにした。
同社は日本通運やオリックスに在籍し、数々の物流施設開発を手掛けてきた小山幸男代表取締役らが2019年に設立した。既に埼玉県春日部市で物流施設2棟の案件を進めており、今回が3件目。矢継ぎ早の開発計画発表となった。「加須BASE」がロジランドにとって初の完成案件になる見込み。
「加須BASE」は地上3階建て、延べ床面積約3万平方メートルを予定。幹線道路の国道125号から約500メートルに位置しているほか、近隣で栗橋大利根バイパスの建設が進められており、完成すれば東北道の加須ICまで約3・8キロメートル、5分程度でアクセス可能となる見通し。2020年1月着工、21年1月完成の予定。
「LOGILAND加須BASE」の完成イメージ(ロジランド提供)
近くに55・8万平方メートルの規模を備えた工業団地「大利根豊野台テクノタウン」があり、企業が数多く進出していることも踏まえ、先進的物流施設のニーズが見込めると判断した。
ロジランドは新施設について「独自の物流施設データを生かしてシンプルかつ使いやすさを追求し、ベース機能に加え昇降設備やバースの広さ、事務所の適正規模についても配慮している。倉庫運営者に寄り添った『適正賃料』と『利用しやすい施設』の提供を目指して、テナント側の目線に合った施設造りを行っている」と強調。東名阪を中心に中規模施設の開発を年間200億円程度手掛けていくとの従来姿勢を堅持する意向を示した。
(藤原秀行)