「ばら輸送」から転換
日本パレットレンタル(JPR)は9月2日、イオントップバリュ、明星食品の両社と組み、商品輸送にレンタルパレットを導入したと発表した。
明星食品が生産を手掛けているイオングループのプライベートブランド(PB)商品「トップバリュ」の即席めんを対象に、今年5月にパレット輸送をスタート。トラックドライバーの納品時の荷役時間を1台当たり約70%短縮できたという。
JPRから明星食品にレンタルパレットを供給し、製造ラインに投入。トップバリュの即席めんをレンタルパレットに積み、明星食品拠点に届ける。その後、イオングループの物流センターに納品し、レンタルパレットもそのままイオングループの物流センターが受け取る。使用後のレンタルパレットはイオングループの物流センターからJPRが回収する。
パレット輸送のイメージ(JPR提供)
レンタル方式を採用することで、自社パレットで運用する場合と比較して、回収業務やパレット管理の手間を抑制できるほか、イオングループの物流センターの入庫作業効率改善と納品車両の待機(順番待ち)発生の低減にもつながっているという。
即席めん業界は製品が軽いため、パレットを使用しない「ばら輸送」が一般的だったが、明星食品は深刻化するトラックドライバー不足への対策としてパレット輸送の導入を検討。一部で自社パレットによる届け先への輸送を実施したが、パレットの管理や届け先からの回収など運用面で課題があったため、JPRの力を借りることにした。
(藤原秀行)