工具などのネットストアで適切な商品提案など目指す
工具などのインターネットストア「モノタロウ」を運営しているMonotaRO(モノタロウ)は9月12日、インドのチェンナイに今年4月、同社初のテックセンター(IT開発拠点)を設立し、9月12日に「MonotaRO Technologies India 」として稼働を開始したと発表した。
同社は日本に加え、韓国、インドネシア、インドで間接資材の事業者向けネット通販事業を手掛けており、事業者が必要な商品を探す時間を短縮するため、ユーザーごとの購買行動や嗜好に合わせたマーケティング(ダイレクトマーケティング)を実施している。
23年からは各施策を強化するための統合マーケティング(Webサイト、アプリ、メール、カタログなどを連携させ、一貫性のあるメッセージの発信や適切な商品提案を実現する取り組み)基盤の開発などを進めている。
今回のテックセンター開設は、自社システムの開発体制の強化と優秀なエンジニアの確保、技術知見の蓄積を目的に掲げている。
インドは、初等教育から高等教育まで一貫して科学・技術・工学・数学(STEM)分野の教育を推進しており、世界のテクノロジー企業で活躍するITエンジニアを多数輩出し、多くのグローバル企業がIT開発拠点を構えている。
チェンナイはインド有数の工科大学IIT Madras(インド工科大学マドラス校)をはじめとするIT関連の教育機関が集積し、優秀なIT材が豊富で、英語での円滑なコミュニケーションが可能なことから、知見の共有とチームワークを重視したIT開発拠点として最適と判断した。
今後、テックセンターは人員を大幅に拡充する予定。MonotaROグループのマーケティング領域および自社システムの開発体制強化につなげる。
名称 | MonotaRO TECHNOLOGIES INDIA PRIVATE LIMITED |
所在地 | PURVA PRIMUS, 7TH FLOOR, RAJIV GANDHI SALAI, OKKIYAM THORAIPAKKAM, CHENNAI – 600097 TAMILNADU, INDIA |
代表者 | 田村 咲耶 |
事業内容 | 株式会社MonotaROおよび連結子会社に関わるシステム開発 |
株主(持ち株比率) | 株式会社MonotaRO(99%)、IB MONOTARO PRIVATE LIMITED(1%) |
(藤原秀行)