やりやハンマーなどの回収をサポート、スタッフの労力低減目指す
トヨタ自動車は7月22日、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、多様なロボットを生かして大会運営をサポートする計画を公表した。
その一環として、陸上の投てき競技などの運営に、自律走行可能なロボットを投入、最適なルートを選んで移動し、競技に使われているやりやハンマーなどの回収・運搬を行うことを明らかにした。回収に要する時間を短縮し、運営スタッフの労力低減を図るのが狙い。
やりやハンマーなどの回収を担う予定の「FSR(フィールド競技サポートロボット)」※クリックで拡大
同社はこのほか、陸上競技の大会で、車いすで観戦する人向けに「HSR(人間サポートロボット)」が誘導や物品運搬をアシストしたり、大会専用に開発した「DSR(デリバリーサポートロボット)」がタブレット端末で注文された飲み物などを運んだりするプランを発表。トータルで約1000席の観戦サポートを行うという。
さらに、カメラとディスプレーを搭載し、大会会場以外の遠隔地でも臨場感ある映像を楽しめるようにする移動型ロボットなども取り扱う方向だ。
ロボットの大集合(いずれもトヨタ自動車提供)※クリックで拡大
(藤原秀行)