借金返済に充てたか、九州支社が刑事告訴
日本郵便九州支社は9月17日、大分県豊後高田市の「真玉郵便局」の40代の元局長が、顧客の貯金など約1650万円を横領していたと発表した。
同社は当該の元局長を8月28日付で懲戒解雇。9月12日に豊後高田署へ業務上横領の容疑で刑事告訴した。
同社によると、元局長は2020年3月~今年2月の間、勤務時間外に局外で知人から預かった現金を受け入れ処理しなかったり、通帳から無断で払い戻したりするなどして、計1272万円を横領した。
併せて、今年3~5月に、同局で保管していた資金計385万円にも手を付けていた。
今年6月、同局の帳簿上の残高と実際の資金の額が異なる疑いが生じたため、社内調査を行った結果、横領の事案が判明した。
元局長は事実関係を認めており、借金の返済に充てたとみられている。
同社は「社会的・公共的役割を担い、信用を第一とする弊社として、このような事案が発生しましたことについて、深くお詫び申し上げます。今回の事態を真摯に受け止め、社員指導を徹底してまいります」とのコメントを発表した。
(藤原秀行)