ハブ拠点に集約し店舗へ納品、積載効率向上とドライバーの負荷軽減図る
コカ・コーラ ボトラーズジャパン、バローホールディングス傘下で物流事業を手掛ける中部興産(岐阜県可児市)、スギ薬局の3社は10月1日、東海地方で物流効率化に向けた協業を開始したと発表した。
コカ・コーラの工場からの納品拠点を、中部興産の「各務原フロントセンター」(岐阜県各務原市)に集約した後、中部興産がバローグループおよびスギ薬局の物流センターへ輸送することでトラックの積載効率を高め、ドライバーの業務負荷軽減を図る。同センターをハブ拠点と位置付けている。
従来はコカ・コーラがバローグループとスギ薬局それぞれの拠点に納品していた。輸送ルートの一元化と積載効率の向上を図る。加えて、東海地方に多数の店舗を展開するスギ薬局が配送先に加わることで「物流2024年問題」にも対応したい考え。
各務原フロントセンター(ハブ拠点)に納品するトラック
また、ハブ拠点から各社物流センターへの配送については、中部興産が在庫管理、トラックとドライバーの手配、スケジュール調整などを一括管理し、ドライバーや倉庫業務従事者の業務平準化と倉庫スペースの有効活用につなげる。
フロントセンターはバローグループが2022年に導入を開始。消費地や店舗に近接して設けている物流拠点で、通常の広域型物流センターと異なり、店舗や消費者への最終配送を効率化する役割を担っている。
協業の概要(いずれも3社提供)
(藤原秀行)