AI活動で業務効率化
米アマゾン・ドット・コムで人事などを担当しているベス・ガレッティ・シニアバイスプレジデントは10月28日、従業員向けのメッセージで、世界全体で約1万4000人を削減する方針を明らかにした。
AIの活用による業務効率化を進めるのに合わせ、大幅な組織の再編を進める。
ガレッティ氏は人員削減を公表したブログの中で「企業はAIを活用することで(既存の市場セグメントだけでなく、全く新しい市場セグメントでも)かつてないほど迅速にイノベーションを起こせる。お客さまと事業のために可能な限り迅速に行動するにはよりスリムで、階層が減り、オーナーシップを高めた組織にする必要があると確信している」と狙いを語った。
米メディアの報道などによれば、削減の対象には物流やクラウドサービスなどの部門も含まれているもよう。
ガレッティ氏は「私たちは主要な戦略的分野で引き続き採用を行うと同時に、組織の階層を整理し、効率性の向上を実現できる新しい場所を見つけていきたい」と言及しており、今後の追加削減の可能性をにじませている。
同社のアンディ・ジャシーCEO(最高経営責任者)は今年6月、生成AIの導入で業務の効率性が高まるため、今後数年間で従業員が減っていくとの見通しを示していた。
(藤原秀行)







