中国のUBテック、製造・物流業など向けのヒューマノイドロボット開発

中国のUBテック、製造・物流業など向けのヒューマノイドロボット開発

人と同等の運動性能や知覚・判断能力を装備

中国・深圳のロボットメーカーUBTECH Robotics(UBテックロボティクス)の日本代理店を務めるGA Robotics(ジーエーロボティクス)は11月5日、UBテックが次世代の産業用ヒューマノイドロボット(人間型ロボット)「Walker S2」を開発したと発表した。

Walker S2は製造業・物流・点検などの現場に投入できるよう、人と同等の運動性能と知覚・判断能力を備えている。UBテックのフルスタック技術により、実作業レベルでの人協働を可能にした。



GA Roboticsは来年春ごろに日本で発売したい考え。


(GA Robotics提供)

Walker S2は身長176cm、重量73kg、全身は52自由度を持つ。最大歩行速度は2m/s、階段・段差は2cmまで対応できる。

航空機グレードアルミと複合弾性樹脂を組み合わせ、高剛性かつ軽量なボディを実現している。

独自のROSA 2.6制御OSを採用し、AIエージェント「Prov AI」が意図理解・タスク計画・異常検知を行い、双眼ステレオカメラによる高精度立体視で、部品の形状や位置をリアルタイム認識する。

バッテリーは自動スワップ式で、クラウド制御によりタスク優先度に応じた充放電を実現する。



AGV(無人搬送ロボット)との協調で最終工程の運搬を自動化したり、自動車検査・塗装の工程で色差・構造検査を自動実行したりすることなどを想定している。

Walker S2 は現在、中国国内の製造現場で実証運用を開始しており、CE/FCC認証取得後、2026年前半にグローバル展開を始める予定。

(藤原秀行)

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