澁澤倉庫、飲料物流専用の新倉庫を千葉・習志野市に26年開設へ

澁澤倉庫、飲料物流専用の新倉庫を千葉・習志野市に26年開設へ

野村不動産のマルチ型に入居、大幅拡張と効率化で車両待機時間削減など目指す

澁澤倉庫は11月5日、中核の飲料物流の事業基盤強化に向け、2026年3月に千葉県習志野市で飲料物流専用の新倉庫を開設すると発表した。

野村不動産が開発したマルチテナント型物流施設「Landport習志野」を最大限に活用し、独自の飲料物流ノウハウを適用することで、従来の倉庫から機能・規模ともに大幅に拡張させ、より高品質で効率的な物流サービスの提供を目指す。



習志野市は関東全域を網羅する物流ネットワークの要衝で主要幹線道路へのアクセスに優れ、交通利便性の高い上、同社の既存飲料物流拠点が近隣に点在しており、連携することで地域内のドミナント戦略の一層の深化と、拠点間ネットワークの強化を同時に実現できると見込む。

複数拠点の相互補完により、物量の波動や緊急対応へ柔軟に対応できる体制を整え、関東全域で安定的かつ高品質な物流サービスの提供を可能にすることを想定している。

物流施設の2階フロアに入居し、飲料物流に特化した高度なオペレーションのノウハウを最大限に活用。施設の特性に応じたノウハウの最適化を図ることで、他社物件であっても専門性、柔軟性、効率性を高次元で融合させた運用体制を構築できるとみている。

物流施設では効率的なレイアウトを導入し、物流オペレーションの最適化を推進。車両の待機時間短縮や、入出庫から保管に至るプロセス全体の効率化を徹底する。

新倉庫は機能強化策として、入出荷バース数を従来の1.5倍以上に大幅拡張し、大型車両の円滑な入退場と滞留解消を実現、配送のリードタイムを短縮することを計画している。

他にも、従来比約35%増加した保管スペースを確保。季節的な在庫変動や多様な商品形態にも柔軟にカバーできると見込む。



さらに、リチウムイオンバッテリーフォークリフトを全面導入することで、充電時間の短縮やバッテリー交換作業の軽減につなげ、業務効率を向上させることを予定。従来の鉛蓄電池方式と比較して、約30%のCO2排出量削減を実現、環境負荷の低減に大きく寄与できると期待している。

■施設概要
所在地:千葉県習志野市茜浜3丁目7-2 Landport習志野
契約形態:賃借
構造 :地上5階建/CFT造/耐震/ダブルランプウェイ型
自社利用部分:地上5階建の2階フロア(延床面積22,522.84㎡)
稼働開始:2026年3月(予定)

(藤原秀行)※いずれも澁澤倉庫提供

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