AutoStore、自動倉庫システムで複数サイズのコンテナを同一に保管可能な機能など開発

AutoStore、自動倉庫システムで複数サイズのコンテナを同一に保管可能な機能など開発

冷凍商材のみ保管可能なタイプも登場

AutoStore(オートストア)は11月⑦日、自動倉庫システム「AutoStore」の新機能を公表した。

ストレージ内のケースハンドリングを自動化するAutoCase(オートケース)、異なるサイズのビン(コンテナ)を1つのグリッドに納めSKU(最小管理単位)の多様化に対応するFlexBins(フレックスビンズ)、冷凍食品・ヘルスケア商品の保管に特化したFrozen-Only Grid(フローズン・オンリー・グリッド)などの拡張機能を発表。



さらに、厳しい納期と人手不足に直面する企業向けに、設置の容易化、効率向上、コスト削減を実現する新機能についてあらためて言及した。


AutoCase:ケース単位での入荷処理を自動化し、ばらへの容器変換を行わずにピースピッキングが可能になる

AutoCaseはケースの積み込みと積み下ろしを自動化し、入荷プロセスでケースからばらへの容器変換を行わずにばらピッキングを可能にする。今までAutoStoreの外で行われていたケースハンドリングとピースピッキングを一連のフローに統合し、作業のピーク時もスループットを維持しながら、在庫を切らさず安定したオペレーションを実現できると見込む。

FlexBinsは異なるサイズのビンを1つのグリッド内で保管できるため、スピードや信頼性を損なうことなく、より幅広い製品ラインアップに柔軟に対応できると想定。最大4種類のビン(高さ220mm/330mm/425mm/Case保管専用425mm)を保管できる。

Frozen-Only GridAutoStoreは既に展開しているチルド・冷凍温度帯対応のMTS(Multi-Temperature Solution)の冷凍保管のみに特化したシステム。エネルギー使用量を削減し、作業者の安全性も向上させられると見込む。冷凍単体ではなく、チルド・冷凍温度帯一体の保管の中で冷凍の部分だけ自動化するとのイメージという。

2025年春に発表したCarouselAIは、ビン配置を最適化することで取り出し速度を向上。さらに出荷ルーティングオプションを追加し、軽量製品のハンドリングにも対応している。今回のアップデートでスループットがさらに改善し、より柔軟な倉庫運用を可能にするとみている。



加えて、AutoStoreに関し、低圧スプリンクラー設計を新たに採用。安全性を確保しながら設置コストを最大35%削減できるとみている。迅速な構築と初期費用の削減が可能という。倉庫を配置する床の水平性をより容易に確保できる手法なども開発している。

(藤原秀行)※いずれもAutoStore提供

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