鴻池運輸、グループで「生成AI活用プロジェクト」を本格始動

鴻池運輸、グループで「生成AI活用プロジェクト」を本格始動

28年3月までにユースケース12件以上達成目指す

鴻池運輸は11月26日、業務プロセスのデジタル化やデータ活用に向けた生成AIの展開と、AIガバナンスやインフラ基盤の構築を推進する「生成AI活用プロジェクト」を本格的に始めると発表した。

プロジェクトは業務効率化を通じて労働力不足の解消や働き方改革を図り、従業員の生産性とウェルビーイング(心身の健康と幸福)を高めるのが狙い。

2024年12月にICT推進本部デジタルトランスフォーメーション推進部を設置。インフラ構築、ガイドライン整備などAIツールの活用基盤整備に着手していた。

同社は「アンバサダープログラムにより現場主体で利活用のサイクルを回すことで、内製チームを中心とした生成AI活用の浸透を図るとともに、AI活用のガバナンス強化にも注力していく」と説明。

2028年3月期までの数値目標として、生成AIを活用したユースケース数を12件以上実現することを掲げている。

プロジェクト概要
①AI活用の基盤づくり
・全社向け生成AI基盤の1つとして、自社クラウド上にセキュアな開発環境を構築
・最新の知見を取り入れたAIガバナンス体制の強化
(2025年6月に一般社団法人AIガバナンス協会に加入)
・生成AIの活用ニーズに応じたガイドラインの策定

②AI活用に向けた研修の実施
・グループ全社員、経営層を対象にしたAI活用研修の実施

③アンバサダープログラムの開始
・AIプラットフォームを活用した、ハンズオン型教育でAI人材を育成
・自職場にAI活用の浸透を促せる人材を「AIアンバサダー」として認定

④個別ユースケース開発
・定型資料作成自動化やコーポレート部門向けFAQチャットボットなどを開発

(藤原秀行)

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