NTT-MEとダイナミックマッププラットフォーム、3次元空間で高速道路などの形状を正確に表す点群データ共有

NTT-MEとダイナミックマッププラットフォーム、3次元空間で高速道路などの形状を正確に表す点群データ共有

インフラ整備や交通事故調査などで活用想定

NTT東日本傘下でシステム構築支援などを手掛けるエヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)と高精度3次元地図データ(HDマップ)を扱っているダイナミックマッププラットフォームの両社は12月1日、ダイナミックマッププラットフォームが提供している3次元点群ビューアー「3Dmapspocket」(3Dマップスポケット)で、NTT-MEが保有する点群データを活用し、地域課題の解決に貢献することを目指して連携を開始すると発表した。

点群は3次元空間で物体や環境の形状を正確に表すため、3Dスキャナーや計測用カメラなどのデバイスを使用して取得した無数の点を指す。

「3Dmapspocket」は全国の高速道路・自動車専用道路と主要幹線道路の点群データをWEBブラウザ上で閲覧・分析可能なサービスで、インフラ管理や交通事故調査など様々なシーンで用いられている。

これまではダイナミックマッププラットフォームが取得した点群データのみ閲覧可能だったが、今般の連携により、NTT-MEが自社の設備点検で取得する点群データも共有し、一般道を含むより広いカバレッジの点群データが活用できるようになると想定。

既存ユーザーの活用範囲の拡大や、新たな業界への展開などを促進し、市場における点群データ活用拡大につなげていきたい考え。


拡大カバレッジ(関東・甲信越エリア)


拡大カバレッジ(北海道・東北エリア)

ダイナミックマッププラットフォームは「Modeling the Earth」をビジョンに掲げ、現実の世界をデジタル空間に複製し、様々な産業分野におけるイノベーションを共創している。

NTT-MEは自社のアセットを活用して持続可能な地域循環型社会の共創を図っている。両社が組むことで、新たな価値を提供できると判断、連携に踏み切る。


点群データのイメージ

(藤原秀行)※いずれも両社提供

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