専門展示会で、最大30kgに対応
中国の業務用ロボットメーカーPudu Robotics(プードゥ・ロボティクス)は12月3日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した世界最大規模のロボット専門展示会「2025国際ロボット展(iREX2025)」で、産業用の自律型四足歩行ロボット「PUDU D5シリーズ」をお披露目した。脚式と車輪式の2種類を備えている。
屋内の倉庫から屋外の凹凸がある場所までさまざまな環境下で、動物のように四足で移動する。階段を上り下りしたり、坂道を登ったりすることも可能。人間の後を追随して動かせるため、ラストワンマイル配送で人間に代わって荷物を運搬する用途にも投入できる。遠隔操作も可能。


「PUDU D5シリーズ」。階段を上ることも可能
最大100㎡のエリアで、高性能レーダーSLAMを使って周辺の障害物を回避。最大30kgの荷物を運搬できる。2時間以上の連続稼働が可能で、1回当たりの重電で14km走行できると想定している。
Pudu Roboticsは料理の運搬ロボットなどを展開しており、日本の飲食店で普及が進んでいる。PUDU D5シリーズで産業用の多様なロボット需要をカバーしていきたい考え。荷物運搬のほか、施設内の巡回点検などにも使えると見込んでいる。
iREX2025会場内のブースでメディアの取材に応じたPudu Roboticsの張涛創業者兼CEO(最高経営責任者)は、当面の目標としてグローバルで1000台の納入を目指す考えを示した。
(藤原秀行)


