経済特別区新設などで物流需要増に対応
NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は12月5日、シンガポールの現地法人NXシンガポールが、同国の西岸に位置するトゥアス地区に構えている自社倉庫「トゥアス・グローバル・ロジスティクスセンター」を拡張したと発表した。

シンガポールは既存の港湾機能を一元化し、2040年までに世界有数のコンテナ取扱能力を持つ次世代港湾を整備する「トゥアス・メガポート計画」を進めている。今回拡張した拠点はトゥアス新港に近接し、高速道路とのアクセスも良好。シンガポール・マレーシア間で新たに設立されたジョホール・シンガポール経済特別区(JS-SEZ)として開発が進むマレーシア南部のジョホール州との国境にも近い。
こうした状況を踏まえ、今後の物流需要増が見込めると判断、倉庫面積を約9200㎡拡張した。
拡張部分は需要の変動に対応できる柔軟なレイアウトを備え、医療・ヘルスケア、精密機器、消費財など多様な業界に対応可能な温度管理スペースを確保。環境負荷が低いグリーン物流を実現するため、既存棟に太陽光発電パネルを新たに導入している。
| 所在地 | No. 29, Tuas Avenue 13, Singapore 638995 |
|---|---|
| 倉庫面積 | 40,120.78㎡(※拡張部分9,231㎡) |
| 主要設備・特徴 |
床荷重:1階:22 kN/㎡、2・3階:12 kN/㎡ 天井高:1・2階:7.5m、3階:10m 荷役設備:ローディングベイ57バース 倉庫環境:常温および温度管理倉庫 セキュリティ:24時間365日 CCTV監視、モーションセンサー、電磁錠、警報システム監視 海運CFS機能:有 |
(藤原秀行)※プレスリリースより引用


