SGリアルティ、福岡・篠栗町で佐川向け中継センター開発

SGリアルティ、福岡・篠栗町で佐川向け中継センター開発

3.4万㎡、27年5月竣工予定

SGリアルティは12月8日、福岡県篠栗町で「(仮称)佐川急便九州中継センター」の建設を始めたと発表した。佐川急便の新たな中継センターとして開発する。

地上2階建て、延床面積は3万4270㎡を想定しており、竣工は2027年5月の予定。


竣工イメージ(SGリアルティ提供)

九州自動車道の福岡IC至近に位置し、福岡市内や九州全域へのアクセスに強みを持つ。

1階のトラックバースは建物南北の両側に設置し、最大で117台の大型トラックが同時に接車できるようにする予定。併せて、185台の大型駐車場を整備し、幹線輸送の効率的なオペレーションを確保する。

休憩スペースを設けるなど、ドライバーや倉庫内のスタッフの労働環境を改善するとともに、快適性も考慮する。

屋根には自家消費型太陽光発電設備を設置し、生み出した電力を施設内で使用することでCO2排出量の削減と電力コストの低減を推進。環境認証として、CASBEE AランクやZEB readyの取得を目指す。

Low-Eガラス、全館LED照明、雨水流出抑制施設を採用するなど、環境負荷の低減に配慮する。BCPを考慮し、72時間の稼働を可能にする非常用発電設備の設置などを予定している。

新施設の稼働と並行して既存の4拠点と2拠点の一部を集約、中継業務の効率化を図り、積載効率の改善、トラック台数の適正化と輸送時のCO2排出量削減などにつなげたい考え。加えて、トラックの待機時間や荷物の積み降ろし時間を短縮し、トラックドライバーや倉庫内のスタッフの労働環境の改善にもつなげる。

施設概要
名称:(仮称)佐川急便九州中継センター
所在地:福岡県糟屋郡篠栗町大字和田、大字津波黒 ほか
アクセス:九州自動車道「福岡IC」より約2.6km、JR篠栗線「篠栗駅」より約1.5km
敷地面積:66,853.43㎡(20,223.16坪)
延床面積:34,270.92㎡(10,366.95坪)
規模・構造:地上2階建て・S造
設計施工者:株式会社フジタ
着工:2025年11月1日
竣工:2027年5月(予定)
稼働開始:2028年6月(予定)

(藤原秀行)

 

物流施設/不動産カテゴリの最新記事