北海道向けなど
12月8日夜に発生した青森県の東方沖を震源とする強い地震の影響でフェリーや鉄道貨物に運休・遅れが発生したため、物流にも影響が広がっている。
ヤマト運輸は12月9日午前8時半現在、北海道から東北、関東、北信越、中部、関西行きの荷物と全国から北海道行きの荷物に遅れが生じている。
佐川急便も同日朝、全国から北海道向けと、北海道から全国向けの荷物の一部に遅れが出る可能性があると公表した。日本郵便はゆうパケットや、航空輸送しない郵便物とゆうメール、ゆうパックに関し、全国から北海道全域と東北地方の太平洋沿岸地域向けに1日程度の遅れが生じる見通しとなっている。
国土交通省によれば、12月9日午前5時時点で、北海道を中心に定期旅客船の2事業者・3航路が運休となっている。JR貨物も同日午前10時現在、東北・函館線で多くの貨物列車が停車している。
JR東日本は12月9日、東北新幹線が盛岡~新青森駅間の上下線で運転を見合わせていることについて、運転再開は同日午後3時ごろを見込んでいると発表した。点検の状況により、再開時刻は前後する場合があると強調している。
高市早苗首相は12月9日朝、首相官邸で記者団に対し、今回の地震で負傷者30人、住宅火災1件の報告を受けたことを明らかにした上で、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が出た地域の住民に対し「揺れを感じたらすぐに避難できる態勢を維持していただいた上で、社会経済活動の継続をお願いする」と呼び掛けた。
(藤原秀行)


