基準統一し利便性向上図る
楽天は8月1日、同社が運営しているECモール「楽天市場」の全店舗を対象に、3980円以上購入すると送料を無料にする制度を設ける方針を明らかにした。三木谷浩史会長兼社長が横浜市内で開いたイベントで語った。2020年春までに始めたい考え。
現在は店舗ごとに異なっている送料無料の基準を統一し、利便性向上を図る。冷凍・冷蔵品や大型の商品は対象外とする方向。出店者は3980円以下であれば独自に送料無料の基準を策定することが可能という。
楽天は出店者向けに提供している物流サービスを効率化するなどして新制度を運営する見通し。ただ、協力する物流事業者にとってはあらたな負担になりかねないだけに、丁寧な制度設計が求められる。
(藤原秀行)※写真はイメージ