キャリアカーと一般貨物を統合、中継輸送・時間軸配車で「2024年問題」に対応
小売・卸売業や運送業向けのシステム開発などを手掛けるナブアシスト(群馬県前橋市)は1月27日、運送事業者向け基幹システム「Navisia運送販売クラウド」の提供を開始したと発表した。
中小・中堅運送事業者が直面するドライバー不足や労働時間規制への対応を、配車・労務・収支の一体管理で支援するのが狙い。これまでは別々に提供していたキャリアカー(陸送)版と一般貨物版の機能を統合し、完全SaaS化による柔軟な導入・運用を実現したという。
同社のロジスティクス事業部は、運送業界に特化したシステムベンダーとして、従来版システムの導入実績を通じて蓄積した膨大な運行・収支データと、現場との継続的な連携から得られる業界ノウハウを基盤に、配車・労務・収支情報を統合的に可視化することで、データドリブンな経営を支援する次世代システムの新バージョン開発にこぎ着けた。

画面イメージ:ダッシュボード機能

画面イメージ:時間軸配車(ガントチャート)
「物流2024年問題」などの課題を考慮して、陸送業務と一般貨物業務を同一のシステムで管理し、運送形態の変化にも対応しやすい柔軟な形態を実現。異なる業態の車両・ドライバーを一元的に管理し、車両稼働率と積載効率を高める最適配車を支援する。
さらに、物流2法対応機能として、中継ポイント管理、ドライバー交代、収支計算を自動化し、幹線・支線輸送を含めた運行全体を可視化したり、時間帯別の稼働状況を見える化して労働時間規制に準拠した配車計画作成を支えたりすることなども可能にしている。実運送体制管理簿と、改正貨物自動車運送事業法24条に基づく輸送依頼書面を自動作成することもできる。
ダッシュボードは売上状況、車両稼働率、収支をリアルタイムで表示。さらに、荷主別・車両別・ドライバー別の収支を詳細分析し、不採算案件のあぶり出しや運賃見直しをサポートする。
従来は紙やExcelで行っていた配車・請求・経費管理の一元化により、事務作業を約30%削減し、配車担当者の属人化を抑制できると見込む。
また、運賃・原価データを基にしたシミュレーションと収支分析により、不採算案件の見直しや運賃交渉を支援し、平均5~10%の運賃改善につなげられると想定している。
(藤原秀行)※いずれもナブアシスト提供











