カウネットの通販翌日配送を基本にする「当日選択式サービス」、業務の過密解消効果を確認と成果強調

カウネットの通販翌日配送を基本にする「当日選択式サービス」、業務の過密解消効果を確認と成果強調

午後3~6時台の配送集中も緩和

コクヨグループで事業所向けのオフィス用品通販を展開しているカウネットは1月28日、物流現場の負荷軽減のため2025年7月30日に導入した「当日選択式サービス」の運用実績を公表した。

同サービスは当日配送エリアにおける前日午後6時から当日午前11時までの注文に関し、通常は翌日配送を基本にして、購入者の希望に応じて当日配送を選択する仕組み。



これまで一律で当日配送していた物量の約36%が翌日配送に移行した。カウネットは配送網の過密解消につながり、当日・翌日配送ともに配達完了時間の「前倒し」効果があったと指摘。特に課題だった午後3時台から6時台の夕方の配送集中は9.4pp(パーセントポイント)緩和しており、「物流現場の労働環境改善につながる成果が得られた」との見解を示している。

サービス導入後、当日配送エリアで午前9時台から11時台の配達完了率は10.0pp向上した。一方、配達ルートの終盤に際して終了時間の遅れに直結しやすい午後3時台から6時台に関しては9.4pp減少した。

これまで夕方以降まで及んでいた配送業務を、より早い時間帯へと前倒しできたと分析。配達のピークを日中の早い時間帯へ寄せることで、配送網の過密を解消し、予期せぬ遅延リスクの低減や配送終了時間の安定化に寄与する成果が得られたとアピールしている。

また、コクヨサプライロジスティクスが運営しているカウネット自社倉庫で、午後の当日配送便の倉庫切り離し時間が早期化し、トラック出発間際の荷物管理業務が減少した。

翌日配送便の出荷作業に早めに着手することが可能となり、例えば夜間の制限時間前に300個集中していた荷渡し作業を、午前中に200個、夜間に100個へと分散させるなど、庫内業務の平準化を実現できているという。

オペレーションの改善は配送ドライバーにも波及しており、配送完了時間の早期化に伴って、一部では配送ドライバーの労働時間が1時間短縮された事例も確認された。



さらに、サービス導入前の調査では、当日配送を必須とする回答は約3%にとどまり、約80%に上る購入者が翌日配送を許容していた。こうしたニーズを背景とした施策により、現在は無理のない範囲で配送分散が進んでいるという。

コールセンターの調査では、配送状況に関する問い合わせに改善が見られ、特に当日配送における朝9時台の「未着・遅延」に関する問い合わせが減った。カウネットは夕方の過密緩和が翌朝の配送計画の精度向上に寄与し、配送の確実性が高まった結果と推察している。

翌日配送の品質も維持しており、カウネットは配送の質を保ちながら物流インフラの持続性を高める、安定したCXの提供につながっていると自信を見せている。

当日選択式サービスは当日配送エリアの前日午後6時から当日午前11時までの注文について、注文画面で表示する通常の配送予定日を翌日と表示し、「お急ぎ便」または「納品希望日」を選択すると当日に変更となる。追加料金は設定していない。

対象はカウネット、ウィズカウネット、べんりねっと、べんりねっとL。対象配送商品はカウネットの在庫品。

(藤原秀行)※カウネット提供

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