3・4キログラムと軽量、製品納めた梱包も既存品の半分以下
ユーピーアール(upr)は9月10日、東京都内で、物流現場などで重い物を上げ下ろししたり運んだりする作業の負荷を減らすために装着するアシストスーツの新商品「サポートジャケットEp+ROBO(イーピープラスロボ)」のメディア向け説明会を開催した。
既存の競合品より価格を大幅に引き下げるなど、導入へのハードルを大きく下げているのが特徴。同日予約を受け付け、10月1日に販売とレンタルを始める。
新スーツは腰回りの左右に取り付けているモーターが別々に動き、縦や横、斜めなどさまざまな方向への動きを細かくサポート。常時10キログラムの荷重に匹敵する補助力を得て、腰などへの負荷を軽くできるのが特徴。高感度の姿勢読み取りセンサーを駆使し、作業のスピードに合わせて適度な力で支援する。
新スーツが体を支え、中腰になるような作業の負荷を軽減する
製品納める梱包サイズも競合品から大幅縮小
レンタルは1台当たり1日1000円、毎月の定額利用サービスは1万8000円で提供。動力付きのタイプながら既存商品より大幅に価格を下げ、1日単位で試せるようにした。
新スーツの重さは3・4キログラムと競合製品より軽くしたほか、製品を収める梱包サイズも既存品より大きく縮小、取り扱いを楽にするとともに保管や輸送の経費も抑えられるよう配慮している。
説明会でuprの酒田義矢社長は「これまで価格や重さが原因で導入を見送っていた製造業や物流、農業などの現場へ当社の低価格・軽いアシストスーツを提案していきたい」と利用拡大へ意気込みを示した。
長澤仁アシストスーツ事業部長は「現場でヘルメットや安全靴と同じように、アシストスーツで腰を守ることが当たり前になるような文化を実現したい」と語った。
腰の部分のボタンで起き上がりや前屈を補助する力の強弱、機器の反応速度をそれぞれ3段階で調整できる
説明会で記念撮影に応じる酒田社長(右)と長澤事業部長(左)
(藤原秀行)