標準パッケージとサブスクで初期投資抑制図る
オカムラは9月28日、ロボット自動倉庫「AutoStore」(オートストア)の新たな導入モデル「Pio」(ピオ)の販売・提供を開始したと発表した。
ノルウェーのAutoStore(オートストア)製自動倉庫「AutoStore」は、物流施設で専用コンテナ(ビン)を高密度に収納し、ロボットが入出庫を行うことで省スペース・省力化を図る仕組み。
「Pio」は、「AutoStore」をベースとした倉庫自動化ソリューションで、あらかじめ標準化したパッケージと、月額利用(サブスクリプション)の価格モデルにより、初期投資を抑えながら短期間で自動倉庫を導入できるよう配慮している。

オカムラは2014年に「AutoStore」の販売をスタート。国内60カ所以上に納入してきた。一方、小・中規模の物流現場では、自動倉庫の効果を認めながらも初期投資の大きさ、費用の見えにくさ、運用体制への不安、導入までの期間などが導入の壁となっていた。
自動倉庫の新たな選択肢として「Pio」を提供し、導入のハードルを下げ、物流現場の生産性をより向上させていきたい考え。
「AutoStore」は顧客のニーズに合わせてカスタマイズを可能にしているが、「Pio」は保管量や出荷量などの条件に合わせて導入モデルを4パターンに絞り、パッケージ化。支柱やレールで構成するグリッドの高さを3パターンの中から選択することが可能。
個別設計に要する工数・期間を削減し、短期間で導入できるようにしている。最小で45㎡(約13.6坪)のスペースから導入が可能で、倉庫や工場の余剰スペースを生かすこともできるとみている。
「Pio」は基本設備は初期費用、ロボット・ソフトウェア・保守サービスは月額費用と、費用を分けた導入モデルを採用。導入時に必要な投資額とその後の運用費を見通しやすく、費用計画を立てやすくしている。
月額費用には保守サービス「Pio SLA」を含んでおり、定期点検やロボット不具合時の部品交換・交換手配などにも対応する。最低利用期間は3年と設定している。

また、クラウド型の専用アプリ「Pio App」により入庫・保管・ピッキング・出荷を一元管理することで、複雑なシステム開発や高度なIT知識を必要とせずに運用を始められる。
専用アプリは、iPadを用いた分かりやすい操作で、CSVデータの取り込みにより、他システムとの連携なしに単独で運用することができる。
平置き棚のピッキング管理機能も備え、これまで倉庫管理システム(WMS)などを導入していない現場でも取り入れることができるよう工夫している。オプションとして、他システム(EC・ERP・WMS)との連携にも対応する。
契約の範囲内でロボット台数の増減が可能。初期投資や過剰投資を抑えながら段階的に拡張できるよう設定。繁閑による取扱物量の変化や事業の拡大などにも柔軟に対応することを後押ししている。
また、ビンを縦方向に積層する高密度保管により、平置き保管に比べ設置面積を約3分の1に抑え、限られた倉庫面積の中で保管量と処理能力を高められると見込む。
都市型倉庫だけでなく、既存倉庫の一角や小割区画、工場内の余剰スペースなどへの設置にも適しているとみている。

(藤原秀行)※いずれもオカムラ提供











