9月16日に会合、ヤフーとプラスも同意
アスクルは9月12日、指名・報酬委員会のメンバー5人を暫定的に選出したと発表した。
同社が8月に開いた定時株主総会で、資本・業務提携し筆頭株主となっているヤフーが同委に参加していた独立社外取締役3人の再任に反対、事実上解任したため、同委は空席となっていた。
新メンバーは顧問弁護士2人と独立社外監査役2人、同社の吉岡晃社長が就いた。同日の取締役会で、全会一致で承認した。任期は新たな独立社外取締役が正式に就任するまでと規定している。
同委は9月16日に会合を開く。今後、同委が新たな独立社外取締役候補者らを取締役会に答申した上で、臨時株主総会に諮る予定。
アスクルは「ヤフーと(大株主の)プラスからは(暫定)指名・報酬委員会を設置して取締役候補者の選定を行っていくことについては同意を得ており、併せて今後も引き続き当社の少数株主保護のためのガバナンス体制の再構築に向けて積極的に協力する旨の申し出を受けている。当社としては、今後もヤフーおよびプラスとの協議を重ね、(独立社外取締役選出の)プロセスを可及的速やかに、かつ引き続き透明性をもって進めていく」と説明している。
(藤原秀行)