専門組織のAI推進室が主導、「物流×ITハイブリッド人材」育成目指す
三井倉庫ホールディングスは10月5日、持続可能な社会の実現とグループ全体のデジタル活用強化のため、2026年度にグループ全社の新入社員を対象とした「DX実践研修」を開始したと発表した。
25年に設立した専門組織「AI推進室」が主導し、現場や営業、管理系など非IT部門を含む新入社員に対し、実践的なデジタルツールの活用技術の習得を目指す。
物流現場の知見とデジタル技術を融合させた「物流×ITハイブリッド人材」の育成を通じて、全社的なデジタル活用の推進につなげていきたい考えだ。
AI推進室が自ら研修プログラムを主導し、新入社員の段階から実務に直結するスキルの習得と、デジタル活用が当たり前に行われる組織文化の醸成により、ITリテラシーの向上とグループ全体のスキルの底上げを図る。

各業務領域におけるデジタル技術の活用後のイメージ
研修は各部門の課題解決や意思決定に直接活かせる実技主体のハンズオンプログラムとして展開。4月以降、現場、営業、管理・IT部門など、それぞれの配属先で実務を経験した新入社員全員を対象に据えている。
ベテラン社員だけでなく若手社員もDXの牽引役として活躍できるよう、各現場での実務をベースに業務改善に直結する「3つの主要テクノロジー」を習得してもらう。
研修で得た実践的なスキルは、倉庫オペレーションや配送・輸出入業務をはじめ、営業部門における提案・見積作成、管理部門でのデータ集計作業の自動化・効率化など、多岐にわたる業務プロセスをより生産的に変革するために活用できると見込む。
幅広い実務で即戦力として役立つ実践的な内容となるよう工夫している。具体的には以下の3点となる。
1.生成AI・AIエージェント
ビジネス利用における安全なAI活用法やリテラシーを習得し、複雑な輸出入書類や問い合わせ対応の自動化など生成AIをアシスタントとして活用する次世代の開発・業務スタイルを習得する。
2.RPA
出荷指示書や請求データの入力や転記、伝票照合などの手作業が多く発生する定型業務を自動化するロボット開発スキルを習得し、現場の業務プロセスの変革を自ら推進する力を育む。
3.BIツール
倉庫内の保管効率、作業進捗、貨物取扱量の推移といった各種物流データを直感的に可視化・分 析するダッシュボード構築スキルを学び、根拠のある迅速な意思決定の実践スキルを身に付ける。
AIやRPAを駆使して、定型作業の自動化や判断業務のプロセス変革を主導し、現場オペレーションの正確性と効率性を高められる人物の育成を念頭に置いている。さらに、AIやBIツールで大量のデータを視覚化・分析することで迅速な意思決定を推進できる、現場のDXを牽引する「物流×ITハイブリッド人材」の輩出につなげる。
(藤原秀行)※プレスリリースより引用











