仮想通貨事業者らの負荷軽減、安全な取引環境構築を支援
ブロックチェーンを活用した安全性の高い取引実現をサポートするスタートアップ企業のBasset(東京)は9月18日、独立系ベンチャーキャピタルのCoral Capital(同)から5000万円の資金調達を行ったと発表した。
Bassetは金融機関や仮想通貨交換業者らが、顧客が行う暗号資産の預け入れ、引き出しなどの取引を行うたびに、マネーロンダリングやテロ資金に使われていないか適切性を確認する「KYT(Know Your Transaction)」と呼ばれる手続きを求められていることに対応。ブロックチェーンを生かし、KYTを確実に実施できるようサポートし、仮想通貨事業者らの負荷軽減と安全な取引環境の構築にも貢献を目指している。
先進技術を駆使して各種規制に伴うコスト抑制と手続きの生産性向上を図る「RegTech(レグテック)」分野のスタートアップと位置付けられる。国内大手の仮想通貨交換業者bitFlyer(ビットフライヤー)出身のメンバーが設立した。
Bassetは資金の使途に関し「仮想通貨交換業者や行政機関向けのブロックチェーン取引分析・監視ソリューションの開発を加速させるため、優秀な人材獲得などを行う」と説明している。
資金調達を達成したBassetの関係者(中央の4人)。左端はCoral Capital代表兼創業パートナーのジェームズ・ライニー氏、右端は澤山陽平創業パートナー(Basset提供)
(藤原秀行)