パレット活用や運転以外の作業分離、システム標準化など6項目設定
LIXILは9月26日、政府が物流事業者や荷主企業と連携してトラックドライバーの就労環境改善などを目指す「ホワイト物流」推進運動に賛同すると発表した。同運動事務局に同日、自主行動宣言を提出した。
宣言は「物流の改善提案と協力」「パレット等の活用」「運転以外の作業部分の分離」「物流システムや資機材の標準化」「治具開発による作業負担軽減」「他メーカーとの共同配送」の6項目を設定している。
同社は物流センターや工場から毎日約4000台のトラックで顧客に商品を配送。その際、長尺で重い商品など難易度の高い積み込み・荷下ろし作業を伴う場合や、施工工程に合せた柔軟な配送の対応が必要な場合にも円滑に対応できるよう、サービス品質や安全の向上、作業負荷低減のために主要運送会社約200社と協働で「LIXIL運送事業者協力会(LPRO=LIXIL Professional Transporters Association)」を設立するなどの活動を展開している。
トラックドライバーの作業負荷軽減を図るため、商品の出荷状況をドライバーのスマートフォンで確認できるようにして物流センターなどの待機時間短縮を図っているほか、トラックの混雑を緩和するための物流センター内の車線増設、伝票チェックへのバーコード導入、荷扱いしやすい梱包への改善などを実施している。
同社の鎌内浩司常務役員物流・購買統括部長は「メーカーとして安定的かつ高品質な配送は基本であり重要なミッション。業界におけるドライバー不足や高齢化による労働環境の変化といった社会課題の解決は急務であり、国を挙げての運輸業界への働き方改革への取り組みに賛同し、LIXILの商品を安定的・効率的にお届けすることを実現していきたい」とのコメントを発表した。
(藤原秀行)