将来は製作レシピ公開、産業用国産ドローン市場育成の後押し目指す
金沢工業大は12月9日、工学部航空システム工学科の赤坂剛史研究室と情報工学科の中沢実研究室が、金沢エンジニアリングシステムズや組込みシステム技術協会(JASA)と共同で、固定翼を持つ無尾翼小型VTOL(垂直離着陸機)の試作機を開発したと発表した。
機体は離島や山間部での小口輸送を想定しており、問題発生の再は安全に着陸できる適用制御も実装しているという。同大などは今後、飛行実験を重ね、薬の輸送などに応用していくことを視野に入れている。
機体の製作レシピは最終的に広く公開し、産業用国産ドローン(無人飛行機)市場育成を後押ししていきたい考え。12月25日には石川県能美市の手取川河川敷で報道機関向けに試作機の遷移飛行実験を公開する予定。
試作機開発の模様(金沢工業大提供)
(藤原秀行)