環境省の調査案件に採択、「玄関前にチャイム鳴らさず商品配達」などのニーズ探る
宅配の荷物を不在時でも自宅玄関前などで受け取ることが可能な置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」を手掛けるYperは1月24日、環境省の2019年度調査案件「令和元年度CO2排出量削減に資する新たなラストワンマイル配送モデル調査」の実証実験に採択されたと発表した。
日本郵便や佐川急便、東京海上日動火災保険、オープンロジと連携し、新たな配送モデルの実証実験を同日開始。2月23日までの間、検証用に開設した通販サイトから一般の消費者に日用品を購入してもらい、配送の条件として置き配や簡易宅配ボックスを利用するかどうか、配達員が商品を届けたことを知らせるために玄関チャイムを押すか押さないかを選択できるようにしている。1回の配送につき30円で利用できる盗難補償も使うかどうかを選べる。
日本郵便と佐川は商品配送、東京海上は盗難時補償、オープンロジは倉庫保管の面でそれぞれYperと協力する。
置き配などの簡易受け取りの手法や盗難補償、玄関前でチャイムを鳴らさず商品を置いておく配送に対するニーズがどの程度存在するのかを見極め、再配達削減と配送サービス向上・効率化の実現に役立てたい考え。実験に参加した利用者や配達員らへのアンケートも実施する。
(藤原秀行)