来年6月から岐阜県内の新倉庫で操業開始
セイノーホールディングス(HD)は10月2日、来年6月より新規領域への展開として植物工場事業を開始すると発表した。農業人口の減少・高齢化が懸念される中、専用工場で高品質な野菜を栽培し、セイノーグループの輸送力を生かした安定供給によって消費者へ付加価値を提供していく。
東海西濃運輸の新規事業として岐阜県内に2階建て倉庫を建設し、2階部分(3960平方メートル)を植物工場として利用する予定。
輸送事業を中核ビジネスとするセイノーグループが生産から輸送までを一括管理することで、より鮮度の高い葉物野菜を届けることができるとしている。
事業では植物工場ビジネスを手掛けるファームシップ(東京・中央区)と締結した包括的業務提携契約に基づいて進めていく。ファームシップは国内に自社植物工場を運営するほか、複数のパートナー企業と同様の工場を立ち上げた実績を持つ。
今後もグループシナジーの高い活動を通して社会貢献と売り上げ拡大を目指していく考え。
(鳥羽俊一)
植物工場の完成予想図
葉物野菜の栽培の様子
※画像はセイノーホールディングスウェブサイトより