人手不足受け、作業効率化・負荷軽減図る
垂直に離発着して上空を移動する「空飛ぶクルマ」の開発を手掛けるSkyDriveと大手ゼネコンの大林組はこのほど、重量物運搬に特化した産業用ドローン(無人飛行機)「カーゴドローン」で建設現場に資材を搬送する実証実験を行ったと発表した。
実験は昨年12月、愛知県豊田市で土木現場への資材搬送を想定して実施。投入したドローンは最大積載量が30キログラム、飛行速度は時速40キロメートル、最大積載時の飛行可能距離は3キロメートル。
ドローンを用いて山間部や急傾斜地の工事現場への運搬作業を効率化したい考え。建設業界は人手不足や高齢化が進んでいるため、大林組はドローンを資材搬送に活用することで、作業員が技能や習熟を必要とする作業に集中できるようにする狙いがある。
SkyDriveは、建設現場の業務効率化・負荷軽減にドローンを役立て、需要の拡大を図る。引き続きカーゴドローンの実用化に向け、取り組みを進める。
実験の様子(いずれもSkyDriveウェブサイトより引用、クリックで拡大)
(藤原秀行)