初のレーザー誘導方式、オペレーター数を半分に
日本通運は2月27日、静岡県吉田町の物流センターにレーザー誘導方式の自動フォークリフト(AGF)2台を導入したと発表した。
同社は2019年7月に札幌市の札幌支店で磁気誘導方式のAGFを採用したが、レーザー誘導方式のものは初めて。
今回導入したセンターは作業スタッフの高齢化や昨今の人手不足を受け、近い将来に人手不足へ陥る懸念が浮上していた。倉庫業務に自動化技術を導入し、省人化・省力化を図る。
限定した約700坪の区画で、昼間は自動搬送コンベヤーから流れてくる製品をAGFが受け取り、専用保管ラックへ自動で移動し格納する入庫作業、夜間は顧客の出庫データがAGFに転送され、格納された製品を自動的にピッキングし出荷用ロケーションのラックに移動する出庫作業をそれぞれ実施。AGFはバッテリー残量が30%以下まで減ると自動でピットへ移動、充電されたバッテリーと交換することにより、継続して稼働できるようになっている。
利用の結果、限定エリアを含んだ棟では、AGF導入前は5人のフォークリフトオペレーターが必要だったが、現在は2人で対応可能になっているという。今後もAGFの増設や限定区画の拡大を検討する構え。
導入した2台の自動フォークリフト(日通プレスリリースより引用)
(藤原秀行)