グループで8台新規導入しドライバー不足カバー、東北への投入も視野
ヤマト運輸は3月10日、グループのヤマトボックスチャーター(YBC)、ヤマトマルチチャーター(YMC)と共同で、2台がつながったダブル連結トラック「スーパーフルトレーラSF25」を8台導入すると発表した。運行する区間も同日以降、現行の関東(神奈川)~関西(大阪)に加え、関東~九州(福岡)を追加する。
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現在は平日にヤマトの大規模幹線拠点「厚木ゲートウェイ(GW)」~「関西ゲートウェイ(GW)」の間を走らせている。今後はYBCとYMC が所有するトラクターとヤマト運輸が所有するトレーラーを連結した8台が新たに厚木GWと「福岡ベース(福岡B)」の区間を幹線輸送する。積載量が従来の大型トラックの2倍となるフルトレーラSF25を積極的に投入し、特にトラックドライバー不足が深刻な幹線輸送の効率を高めるのが狙い。
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運行スケジュールの一例として、午後6時にトラクターとトレーラーを連結した上で福岡B(または厚木GW)を出発した後、翌日午前4時に関西GWに到着、ドライバーが交代した上で再度出発する。同日の午後1時には厚木GW(または福岡B)に着くとの流れだ。
今後は関東~九州間で他の事業者との共同輸送を検討するほか、東北エリアへの伸長も視野に入れている。
「スーパーフルトレーラSF25」
長距離輸送の概要(いずれもヤマト運輸提供)
(藤原秀行)