狭小地を有効活用、災害時は避難場所として地域住民受け入れ
千葉、埼玉、東京を事業エリアとする生活協同組合のコープみらいは3月16日、東京・大田区東糀谷に新たな商品配送拠点「コープデリ東糀谷センター」を開設したと発表した。
新拠点は地上4階建て、延べ床面積6596平方メートル。倉庫は1~3階を占めている。都心の狭小地を有効活用するため、コープみらいで初めて自走式駐車場付きの多層階構造となっている。41台が接車可能。
コープみらいは地元の糀谷地区自治会連合会は2018年7月、防災対策に関する協定を締結している。新拠点は災害対応を重視し、津波や高潮の発生時に避難場所として地域住民に開放するほか、1階に非常用備蓄庫を設けて鍵を自治体に預託。備蓄庫は500ミリリットルの飲料水を3000本常備し、非常時に配布する。
さらに、自家使用電力の一部を確保するため、太陽光発電設備や蓄電池などを導入。車両電源を活用するための車載インバーターを配送トラックに搭載し、受変電設備は高層階に設けて津波や高潮、大雨を避けられるようにしている。
センターの外観と備蓄庫に保管している飲料水(コープみらいプレスリリースより引用)
(藤原秀行)