倉庫内の作業員動態管理などへの活用視野
住友商事は3月25日、高精度の位置計測技術を持つ2013年設立の米スタートアップ企業Origin Wireless(オリジンワイヤレス)に出資したと発表した。具体的な出資の額や比率は開示していない。
同社はWi-Fiなどの通信用無線電波の変化をAI(人工知能)で分析、人間の呼吸や心臓の鼓動といったごく小さな動きまで検知する独自技術を展開している。カメラやセンサーなどの機器を用いず、GPSが届かない屋内でも遠隔地から高齢者の安全を見守ることができると期待されている。次世代の高速通信規格5Gを使えばより検知の精度がアップするという。
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住友商事はオリジン社と組み、高齢者の見守りに加え、鉱山や倉庫の業務をスマート化することも検討していく考え。倉庫内の作業員の動態管理などに活用することを視野に入れているもようだ。
(藤原秀行)