運送事業者には人材確保・育成の好事例集も
国土交通省は3月31日、中高校生や保護者、高校教員、一般の人たちをそれぞれ対象としたトラックドライバーに関するパンフレットを作成したと発表した。
物流が果たす社会的な役割やドライバーという仕事の魅力、業務内容などを紹介。保護者や高校教員にも提供することで就職先の候補として理解を深め、学生に推薦してもらうことにつなげたいとの思惑がある。
内容は、中学生や高校生向けはそもそも物流とは何か、といった基礎的なところの説明から入り、ドライバーという仕事に興味を持ってもらうよう配慮している。
一方、運送事業者向けに人材育成・確保の好事例集も作成した。女性や若者、シニアといった多様な人材を採用する上で、事業者がどのような効果的取り組みを行っているかや、定着率アップにはどういった施策が有効かといった点について調査、分析している。
例えば、全社員が社内委員会に所属して経営にも何らかの形でタッチし、マネジメントの意識を持たせてやる気を引き出していることや、採用活動は応募者と年齢が近い若手社員に任せ、高卒者の採用に注力していることなどを盛り込んでいる。
パンフレットと好事例集はいずれも国交省のウェブサイトからダウンロードすることができる。
運送事業者向けの好事例集(いずれも国交省ウェブサイトより引用、クリックで拡大)
(藤原秀行)
パンフレットと好事例集を紹介した国交省のウェブサイトはコチラから