マスクや消毒液の安定供給、過労運転回避など
流通や外食、医薬、化粧品などの業界の労働組合で構成するUAゼンセンは4月27日、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、トラックやタクシーのドライバーをはじめとする物流・旅客サービス業に就いている労働者の感染防止や安全確保、雇用維持への配慮を求める要請書を赤羽一嘉国土交通相宛てに同22日提出したと発表した。
要請は、政府の緊急事態宣言発令に伴い事業継続を要請されている貨物運送や旅客運送に当たっている従業員にマスクや消毒液を安定的に供給するよう提言。
さらに、医療や食品関係の物資輸送が大幅に増える中、過労運転や重大事故を回避するため、貨物運送事業者らの巡回指導など監視を強化することや、タクシードライバーの雇用維持へ食品の宅配などを旅客運送事業者が担えるよう時限的に規制緩和を講じることなども求めた。
タクシーの食品などの宅配は国交省が5月13日までの期限付きで認めている。
（藤原秀行）
