調査中含め6件・KYBデータ改ざん問題
油圧機器大手KYBと子会社のカヤバシステムマシナリーが建築物用の免震・制振装置に関する性能検査記録データを改ざんし、国の基準や顧客との契約内容に適合しない装置を出荷していた問題で、東京都でも当該の免震装置が物流施設で調査中のものを含めて6件使われていることが、10月19日までに明らかになった。他の用途の建物を含めた都全体では、免震・制震装置の合計で250件に上っている。
都の報道発表資料によると、今月18日時点で国の基準を満たしていない免震装置が導入されている物流施設が2件、調査中のものが4件となっている。
KYBは不適合の製品に関し、調査中のものを含めて全国のマンションやオフィスビル、病院、庁舎など延べ986件に免震・制振装置を設置したと説明。このうち、物流施設は免震装置が22件あったが、都道府県別の具体的な内訳は19日午前までには開示されていない。
ロジビズ・オンラインが集計した結果、19日午前時点で東京、埼玉、千葉、愛知の4都県と神戸市が当該の免震装置を用いている物流施設の数を公表しており、調査中のものなどを含めると計17件に達している。
(藤原秀行)
KYBのホームページに掲載された謝罪文