合弁相手の現地企業がより前面でかじ取りに参画、株式も譲渡
SGホールディングス(HD)は6月10日、グループで展開している台湾の物流事業の体制を見直したと発表した。現地で合弁相手の物流企業、新竹物流(HCT)が、2005年に設立した合弁企業の経営への関与度合いを拡大。より前面に出てかじ取りに参画する。
合弁企業の名称は従来の「台湾佐川急便」から「新瑞佐川急便」に変更、総経理(社長に相当)にはHCTの李正義運営長が就任した。併せて、SGHDグループが持つ合弁会社株式の30%をHCTに譲渡した。合弁会社の出資比率はSGHDグループが60%、HCTが40%になったもよう。具体的な譲渡額など詳細は開示していない。
日台間の貿易量が拡大し、越境ECへのニーズも増えている現状を踏まえ、SGHDグループは台湾で営業所60拠点、車両3500台などを展開しているHCTのアセットやノウハウを借り、連携して台湾事業を広げていく方向をより鮮明にしていくもようだ。台湾に進出する日本企業のサポートも手掛けていきたい考え。
(藤原秀行)