みらかHDとメディパルHD、共同物流など戦略的業務提携で合意

みらかHDとメディパルHD、共同物流など戦略的業務提携で合意

受発注システムや配送で連携、全国展開目指す

臨床検査大手のみらかホールディングス(HD)と医薬品卸大手のメディパルホールディングス(HD)は6月17日、医療・ヘルスケア領域で戦略的業務提携に関する合意書を締結したと発表した。

双方がグループで展開している受発注システムや倉庫のインフラを共通化するとともに、地域を絞った共同物流を展開。業務効率化の成果を見極めた上で物流面の連携を全国に広げていくことを目指す。

物流面の連携は、みらかHD子会社で受託臨床検査を手掛けるエスアールエル(SRL)と、メディパルHD子会社で医薬品や医療機器の卸を担うメディセオが実務を担当。第1弾として、SRLの顧客に対してメディセオの受発注システムを生かした新たな発注サービスを提供し、利便性を高める。併せて、SRLの検査用資材の管理をメディセオの高機能物流センター「ALC」と共通で行う。

その次の段階として、SRLが手掛ける検体の集荷とメディセオがALCで行っている医薬品などを共同配送に切り替え、双方で現在運行させている約5000台のトラック削減と流通の効率化につなげていく構想を立てている。

併せて、今後成長が期待されている再生医療分野でも将来の連携を視野に入れている。

(藤原秀行)

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