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乾汽船株主総会、康之社長ら取締役5人の再任賛成は6割にとどまる

乾汽船株主総会、康之社長ら取締役5人の再任賛成は6割にとどまる

昨年から割合低下、アルファレオHD以外にも一定の反対票存在

乾汽船は6月22日、東京都内で同19日に開いた定時株主総会の議案に対する賛否の状況をまとめた「臨時報告書」を関東財務局に提出した。

当日会社側が提出し、原案通り可決承認された3議案のうち、乾康之社長ら取締役5人の再任(社外取締役3人含む)は、議決権ベースでいずれも賛成が6割台前半にとどまった。

今年3月末で同社株式の30・55%(議決権ベース)を所有する筆頭株主のアルファレオホールディングス(HD)は反対に回っており、アルファレオHD以外にも多数ではないものの、一定の再任反対票を投じた株主がいたことになる。乾汽船は引き続き、慎重な経営を迫られそうだ。

アルファレオHDに対し、経営の情報提供を要請することを承認する議案については、賛成は57・28%で、3議案の中で最も割合が低かった。

アルファレオ、乾社長ら取締役の情報提供要請など差し止め仮処分を東京地裁に申し立て

取締役5人の再任については、乾康之社長への賛成は61・60%で、19年の定時株主総会時の66・57%から約5ポイント低下した。乾隆志取締役ら残る4人への賛成票も63・29~64・13%で、やはり19年の70・46~70・59%から6~7ポイント程度下がった。アルファレオHDが株を買い増した影響もある。

一方、アルファレオHDが株主提案した、乾汽船の政策保有株式(持ち合い株)の全売却や、役員報酬額を算定する基準となる業績指標に虚偽や誤りがあった場合は正しい指標を用いて再計算し、差額の過去報酬分は返還させるなどの対応を定める「クローバック条項」の採用、監査役3人の解任、第三者割当増資を行う際は事前に株主総会の普通決議を経ることを条件化の4議案は、いずれも否決されており、賛成票は36・24~40・65%だった。

乾汽船株主総会、アルファレオ提案の持ち合い株全売却など4議案を全て否決

最も賛成票が多かったのは、第三者割当増資を行う際は事前に株主総会の普通決議を経ることを条件化だった。こちらも、アルファレオHD以外の株主の中に、4議案に賛同した向きが一定数いたことが確認された。

(藤原秀行)

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