女王アリや卵、さなぎも確認、作業員1人が荷降ろし中に刺されけが
千葉県や千葉市は6月23日、中国の厦門(アモイ)港から千葉港に入港した貨物船の中で、強い毒を持ち刺されるとやけどのような激しい痛みに襲われ、アレルギー反応で死に至ることもある南米原産の特定外来生物「ヒアリ」が約1000匹見つかったと発表した。
県や市によると、貨物船は6月19日、鋼材を積んで入港。荷降ろししている際に、作業員1人がヒアリに刺され、腫れや痛みを訴えたという。船倉で働きアリが1000匹以上見つかったほか、女王アリや卵、さなぎも確認された。6月22日時点で、船外でヒアリは発見されていない。
県や市は環境省と連携して駆除を進めるとともに、上陸したヒアリがいないか引き続き調査を進めている。
今回確認されたヒアリ(環境省提供)
(藤原秀行)