官民協議会で将来像、今後は実務者レベルの議論の場新設し詳細検討へ
垂直の離発着が可能な「空飛ぶクルマ」の実現に向けた方策を議論する「空の移動革命に向けた官民協議会」は6月24日、ウェブ会議の形式で第6回会合を開催した。
事務局が提示した将来の運用イメージでは、2023年以降、荷物や旅客の輸送などに順次使われていくと想定。このうち荷物輸送については、定期便や定期運航でスタートし、30年ごろ以降は「オンデマンド運航」も展開するとの将来像を描いている。
飛行するルートは海上や山間部、過疎エリアと都市部の両方を仮定。他の用途も含めた離発着場は既存の空港などを活用しつつ、30年ごろ以降は別途専用の場所を整備することを視野に入れている。
同日の会合では、今後技術的な課題の解決も進めるため、実務者レベルによる議論の場を新設、空飛ぶクルマが安全に飛行できるようにするための詳細な制度設計を加速させることを確認した。
18年の同協議会会場に展示された空飛ぶクルマの模型
(藤原秀行)