輸送経済新聞社製作・日本通運協力、NPO法人科学映像館が掲載
NPO法人の科学映像館が今年4月、YouTubeで公開した映画『オリンピックを運ぶ』が累計で1万回以上視聴され、物流関係者らの注目を集めている。1964年に開催された前回の東京オリンピックを物流の面から捉えた非常に貴重な内容だ。
映画は輸送経済新聞社が製作、日本通運が協力している。ヨットや競技用の馬といったオリンピック開催に必須のさまざまな資材、道具を確実に輸送る日通関係者らの誠実で懸命な裏方ぶりが確認できる。
開会式に用いる鳩や各国の報道陣向け素材など、なかなかお目に掛かれない貴重な輸送シーンも登場。マラソンでエチオピアのアベベ・ビキラ選手が独走するなど、オリンピックの実際の競技場面と熱心に観戦・応援する人たちの様子も折り込まれている。高度経済成長期の東京の街並みなどもうかがえる。
NPO法人科学映像館は貴重な科学映像を保護、伝承するための活用を行っており、さまざまな映像を無料配信している。
(藤原秀行)