「他の車妨害し無理やり停車や減速」を厳罰対象に追加
厳罰の対象となる「危険運転」の範囲を拡大することを盛り込んだ改正自動車運転処罰法が7月2日、施行された。
走行中の車の前に割り込み、急停車や急減速で運転を妨害、無理やり止めさせたりスピードを落とさせたりする行為を新たに「危険運転」とみなしている。危険運転は致死の場合に1年以上、致傷の場合は15年以下の懲役がそれぞれ科される。
あおり運転の厳罰化を定めた改正道路交通法も6月30日に施行済み。政府は改正2法で社会問題化しているあおり運転に歯止めを掛けたい考えだ。
改正前の自動車運転処罰法は走行中の目の前に進入することなどを危険運転と定めていたが、加害者側の車が重大事故となり得るようなスピードを出して走っていることを想定していたため、急停止などの行為は対象として明文化されていなかった。
(藤原秀行)