適正な保有台数算出などに効果
シャープは7月3日、子会社でIoT(モノのインターネット)活用などを手掛けるAIoTクラウド(東京・豊洲)が、物流など業務用車両の位置情報といった多様なデータを収集できるテレマティクスサービス「LINC Biz mobility」(リンク・ビズ・モビリティー)を同日スタートしたと発表した。
現在位置や加速度などを測るセンサーを搭載したGPSモジュール端末を車に積み込み、車両の現在位置など取得した情報を高速のLTE通信で同社のクラウドサーバーへ自動送信、一元管理できる仕組み。データはサービスを利用している企業の既存システムに直接取り込める。オプションとして、スマートフォンと連動してドライバーの現在位置などの状況をリアルタイムで把握できる機能も追加できる。
車両の運行台数や時間をつかみ、適正な保有台数を割り出すなど、業務効率化を後押しする。GPSを使いにくい山間部や高層ビルの谷間などでも、準天頂衛星システム「みちびき」を使って高速の位置測位が可能。
GPSモジュール端末(以下、いずれもシャープ提供)
(藤原秀行)