【独自取材】ロジレスのEC物流代行システム、日立物流の先進拠点「プラットフォームセンター」と連携開始

【独自取材】ロジレスのEC物流代行システム、日立物流の先進拠点「プラットフォームセンター」と連携開始

自動出荷実現、商品発送までのリードタイム短縮など期待

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EC事業者の受注・在庫管理などを一括支援するスタートアップ企業のロジレス(東京・南大塚)はこのほど、EC物流の代行システム「LOGILESS(ロジレス)」と日立物流が埼玉県春日部市で展開している先進物流拠点「ECプラットフォームセンター」との連携を開始した。

ロジレスが7月14日に正式発表した。LOGILESSはインターネットショップに入った注文の情報を自動的に取得、出荷情報として提携している倉庫と共有され、毎回細かく指示を倉庫に出さなくても商品を出荷できるのが特徴。EC事業者にとっては受注から出荷、在庫管理を自動で済ませることが可能になり、拡販などに経営資源を集中できるのがメリットだ。ロジレスは併せて、全国で40社以上の物流事業者の中からニーズに合致した最適な倉庫を提案するサービスも展開している。

同センターはEC向け物流に特化し、物流ロボットなどの先端機器や商品スペースを共有することでEC事業者が実際に利用した分だけ料金を支払う仕組み。EC事業者のコスト削減に貢献するのが狙い。中小のEC事業者でも利用しやすくしている。中国系ロボットメーカーのギークプラス製物流ロボット「EVE」シリーズを活用したピッキングシステムや、段ボールを適正なサイズに組み立てる製函機、ちらしや納品書の自動投入機などを導入。本格稼働した2019年9月時点で、入荷から出荷に至るセンター内作業の約7割で自動化を果たしている。

LOGILESSが同センターとつながることで、従来は提携倉庫で人手が担っていた出荷などの業務が大幅に自動化されることになり、商品発送までのリードタイム短縮といった効果が期待できると見込む。既にLOGILESSユーザーで日立物流のECプラットフォームセンターを使い自動出荷を始めているEC事業者も出ているという。


「ECプラットフォームセンター」が入る「春日部物流センター」(日立物流のYouTube動画より引用)


「ECプラットフォームセンター」内の商品保管エリア。ギークプラスの物流ロボットが棚を持ち上げ、ピッキングエリアまで運ぶ

(藤原秀行)

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