画像処理で人・機械の共存環境を簡単に構築
オムロンは10月25日、アーム型協調ロボット「TMシリーズ」を同26日から世界40カ国で一斉発売すると発表した。
直感的なプログラミング環境にさまざまな画像処理機能を組み合わせ、人と機械が安全に共存・協調できるフレキシブルな製造現場を簡単に構築することで自動化を推進。人手不足対策や作業負荷軽減などにも貢献していく。
「TMシリーズ」は一般的な産業用ロボットでは難しかった制約や段取りを容易にし、ユーザー自身が簡単に導入できる環境を提供。これまで人に依存していた部品の設置や取り出し、箱詰め、ねじ締めなどの作業を担う。
主な特徴として
- 直感的なユーザーインターフェースによるプログラミング時間の短縮(プログラミングツールと簡単なティーチングによって、ロボット言語などの専門知識がなくても簡単かつ短時間で生産ラインの立ち上げや段取り替えが可能)
- ロボットアームと一体化したビジョンシステムでセットアップ時間を短縮(照明付きビルトイン型ビジョンシステムを搭載して広い視野角で物を認識。パターンマッチングやバーコード読み取り、カラー識別などの画像センシング機能を備え、簡単な画像登録で検査・計測、仕分け作業をスムーズに実現)
- 人との協調を可能とする安全規格に対応し導入時間を短縮(安全柵を設置しなくても人と同じ空間で動作が可能。安全対策が不要となり導入時間を大幅に短縮)
――を挙げる。
スペックは
- アーム長:900ミリメートル、1100ミリメートル、1300ミリメートル
- 可搬重量:4キログラム、6キログラム、12キログラム、14キログラム
――で全12タイプをラインアップしている。
先行展開している自動搬送モバイルロボット「LDシリーズ」と組み合わせ、物を持ち上げてトレイに載せ替えるピック・アンド・プレースなど搬送前後の作業を担当させる拡張性も備えている。
(鳥羽俊一)
画像はオムロンプレスリリースより