商船三井傭船、周辺の野鳥保護区などへの影響懸念高まる
商船三井が長鋪汽船(岡山県笠岡市)の関連会社から傭船、運航していた大型貨物船がインド洋のモーリシャス島沖合で座礁、燃料タンクから重油が大量に流出している事故で、商船三井は8月9日、現場海域でこれまでに1000トン以上の重油が漏れたとみられることを明らかにした。
現場では燃料が流れ出すのを食い止めるための作業が進められているが、悪天候などのため難航しているもよう。座礁した海域の周辺には野鳥の保護区などがあるため、環境に深刻な影響が及ぶとの懸念が高まっており、世界的にも事故への注目が集まっている。
海外メディアによると、モーリシャス政府は「環境緊急事態」を宣言し、フランスや国連に支援を要請、フランス政府が専門家らを現地に派遣することを決めるなど、対応が広がっている。
(藤原秀行)