神奈川・大和の物流拠点は21年上半期に稼働へ
楽天は8月12日、2020年12月期第2四半期(4~6月)の決算説明会資料を公表した。
ECモール「楽天市場」の出店者向け総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」に関し、利便性を高めて利用者をさらに増やし、出店者の成長を後押しするため、新たに予定配達時間をユーザーに通知する機能を20年末に開始する方針を明らかにした。併せて、複数商品を1つに梱包し、ユーザーが受け取りやすくする「まとめて配送」も実施を計画していると紹介した。
同社は「楽天スーパーロジスティクスを利用している店舗は高い売上成長率を実現している」と強調した。
また、EC利用拡大を受けた楽天スーパーロジスティクスの基盤強化策として既に公表している新たな物流拠点2カ所のうち、千葉県習志野市で野村不動産が開発した「Landport東習志野」(地上5階建て、延べ床面積約7・4万平方メートル)を1棟借りした「RFC(楽天フルフィルメントセンター)習志野」が6月15日に稼働を開始したと発表。
もう1カ所の神奈川県大和市でダイワコーポレーションが運営している日本生命保険開発の物流施設「ニッセイロジスティクスセンター横浜町田」(地上5階建て、延べ床面積約9・5万平方メートル)の一角を使う「RFC中央林間」は21年の上半期に稼働させる方針を表明した。以前は20年の中頃をめどに稼働させると説明していたが、若干先送りとなる見通し。
このほか、3月に開始した、原則3980円以上購入すると代金を「送料込み」と表示する新たな送料無料制度について「導入店舗の方がユーザーに好評であり、楽天市場全体の成長を牽引」とアピール。同制度の効果を重ねて訴えた。
(藤原秀行)※キャラクターは楽天提供