就任後初会見、感染収束と経済の両立図る考え表明
菅義偉首相は9月16日夜、就任後初の記者会見を首相官邸で開いた。
菅首相は経済政策に関し「(安倍晋三前首相が推し進めた)アベノミクスを継承し、一層改革を進める」と述べ、金融緩和と財政投資、成長戦略の“3本柱”を堅持する意向を表明。
その上で「とりわけ新型コロナウイルス(の感染拡大)で浮き彫りになったのはデジタル、サプライチェーンの見直しだと思う」と指摘。デジタル技術の導入促進による業務効率化や省人化、生産拠点の分散化や日本回帰の支援などを継続して講じていく姿勢を強調した。
また、複数の省庁にまたがるデジタル化関連制作を取りまとめて強力に推進する体制として、デジタル庁を新設すると明言。さらに「新しい内閣に国民が求めているのはコロナ収束を何とかしてほしい、同時に経済を立て直してほしいということだ」と語り、感染拡大阻止と経済発展の両立を図る考えをアピールした。
解散・総選挙の時期を問われたのに対し、菅首相は「(衆院議員の任期は2021年10月までのため)1年以内に総選挙はある。時間の制約も視野に入れながら考えていきたい」と話した。
(藤原秀行)